そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

このブログを始めて、ほぼ2か月がたちました

毎日更新する、ということ このブログを始めて、ほぼ2か月。毎日、朝の出勤前、休みの日もほぼ同じ時間に、全くその日に何を書くか考えてもいない状態からつらつらと書かせていただいています。 出勤前なので、いろんなハプニングがあり、エイ,と 公開して…

今、空いてます、私の居宅

珍しく!空いてるうちの事業所 僭越ながら、うちの居宅は、ほぼ、いつも満杯です。どうかすると、「次あくまで待っているので、お願いしたい」といってくださる方もおられます。 いつも、もうパンパンなところに、 「もうすぐこの方は老健3か月入所だからい…

いきなり!便 実は在宅介護の要

根深い、便対応の難しさ いやになることトップ 便、このことで、「もういえではみれない!」と、決心する家族さんが多いと、以前にも書かせていただきました。 ないと困る、でも、出ても困る、ということがあるのが、便です。 高齢の方では、かなり高い確率…

熱中症 ほんとに危険、この季節

熱中症 案外伝わらない怖さ 夏の初めころ、急に気温が高くなってくる頃の訪問で、必ずお伝えすること。特に、お元気な方に。 熱中症に気を付けて! ほんとに、危険です。 おひとり暮らしの方や、日中独居の方など、どうしてもエアコン付けられない方、どうし…

求人を見てみた どこへ転職するか?しないか?

福祉職の給与は上がっているのか? 時々、求人情報を見ます。大体、ケアマネジャー、介護職、PT、OT、ST、訪問介護、で検索してみます。 常に、求人は山ほどあります。近くの施設の、あそこも、あそこも、出てる。切れることはない、ずっと出し続けていると…

いきなりプロ、の仕事が求められること

ケアマネジャー試験に向けて 職場で、今度のケアマネジャー試験を受ける!という人がいました。 やってもやっても内容を覚えられない、との嘆き。確かに、だんだん増えてくる、細かーい内容の介護保険制度。5択の中の〇✖ですが、やはりなかなか当たらないも…

見えにくさからの生活の支障

見えにくさは、気分も落ち込ませる 父が、白内障手術をしました。 右、左とも、期間を置いての、日帰り手術です。やっと、両目とも終わり、今は養生期間だそうです。 手術の次の日には眼帯も取れ、防護用メガネをかけての生活です。景色も、色も、字も、よく…

相手の良いところを見たい、自分がよい人、だからでなく

悪口が苦手 これは、むかしからですが、悪口、陰口、噂、が、苦手です。 何人かで集まって、人のことを話す、いいことならいいんですが、ときに、あまり良いことでなく話すこと。 毎日の中でよくあることとは思うのですが、なるべくならかかわりたくない、聞…

訪問看護 普段の体調管理と緊急時の対応のために

訪問看護は予防的にも、と言われるが 医療処置が必要であったり、継続して体調を見ていく必要があったり、また急激な体調変化が予想される場合であったり、訪問看護は、体調変化なく過ごしていただくために大変重要なサービスです。 概ね、週に1回、数回来…

ケアマネジャーの個人情報保護

ケアマネジャーの絶対的な個人情報保護 ケアマネジャーは、取り扱うことは個人情報の塊です。その方だけではなく、家族についても、毎月毎月訪問してお聞きします。 それはほかには一切漏らさない、ということで語っていただくことです。 このように書いてい…

災害時にケアマネは何ができるのか

普段からの備え ケアマネとして 大阪北部地震、災害に合われた方にお見舞い申し上げます。 まだ余震が続くとのことで、油断なりませんが、より被害が大きくならないようにと思います。 ケアマネジャーとしても、かかわる方が災害弱者ということがあり、普段…

混合介護 選べる人はどれだけいるのか?

ヘルパー利用での混合介護、という考え方 以前から、ヘルパー(訪問介護)を利用される方の中には、介護保険では不可の、家族がいるけれど生活援助をしてほしい、受診の付き添いをずっとしてほしい、などの場合に実費利用されている方がありました。 概ね、…

認知症の方の過ごす場所

時間、場所、人、の順に失われるという見当識 アルツハイマー型認知症の方は、短期記憶障害が主かと思われますが、見当識障害、というものもあります。 それは、今がいつの季節かわからない今日が何日かわからない今が朝か夜かわからない という時間がわから…

介護保険3割負担開始に向けて

いよいよ8月から始まる介護保険3割負担 毎年、7月の訪問はいつ行こうかと悩みます。7月の下旬に、介護保険負担割合証が各家庭に送付されるからです。 介護保険負担割合証とは、8月から7月までの一年間の介護保険の負担割合が記入されたものです。前年…

座ったきりケアマネ もっと歩こう! 

ほんと、動かないケアマネ ケアマネジャーは、毎日、書類に埋もれています。パソコンなければ仕事にならず、書類が抜けてれば大変なこと(事業停止とか)になるので、仕方がないところもあります。 月初は、そんな書類の整理にかかりきりになるので、本当に…

詐欺にあわないために

手を変え品を変えやってくる詐欺 ケアマネジャーは、定期的にご自宅に訪問して日常のことからご様子を見ています。 そんなことから、毎年、市町から詐欺防止のためにと研修が行われます。 毎年あっても、その手口にも流行、というかやり方が変わって、慎重な…

家族会 いろんな出会いがある

家族会に参加すること 認知症や、難病や、がんや、さまざまな家族会、患者さんを看護、介護されている家族が、同じ疾病を持った方の家族と交流する場を持たれる家族会。 ケアマネジャーをしていて、思うのは、私は当事者ではなく、その方の思いを心から共感…

見えにくい生活 不便なだけでなく

見えないことで意欲も低下する 父が、白内障の手術を受けました。日帰りで、次の日に眼帯も外し、費用は15000円。 テレビもよく見えるようになったわ、とうれしそうです。 母のしわしわの顔も、よく見えるようになったそうです。 よく、手術後に自分の…

核家族、よりミニマムな家族

核家族ですら減っている、という実感 私のいる地域は、どちらかといえば町の部分もあり、田舎の部分もあり、混在している地域です。そこでも、ここ数年間、単独世帯、二人世帯、がとても増えています。 田舎であっても、町であってもです。 まれに、3世代、…

まずは主治医 医療系サービス

すぐ利用できない、こともある 毎日、書類の山に埋もれています。介護保険は、契約に始まり、何を始めるにしても契約。サービスの中でも、医療系サービスは、契約もさながら、必ず、主治医の指示が必要です。 先日も、「訪問リハビリに来てほしんです」とお…

訪問入浴 大がかりだけど喜ばれるサービスナンバーワン

訪問入浴は大掛かり! 訪問入浴、というサービスがあります。看護師含め、スタッフ3名から4名、グループで自宅に来てもらえ、持参した浴槽をセットし、お湯を張り、入浴していただく、というサービスです。 浴槽の大きさ、スタッフの数からしてとても大掛…

経験自体は忘れても、感情は残る

感情は残る、ということ 昨日、 50回目のファーストキス という映画を見ました。 交通事故の後遺症で、事故後の記憶が1日しか保てない、という方をめぐっての、ハワイを舞台とした映画です。 これからみられるであろう方もおられると思うので内容は伏せま…

ケアマネジャーの繁忙期

ケアマネジャーは、いつが忙しい? ケアマネジャーは、基本的には、毎月、毎月、月単位でほぼ仕事内容が決まっている、という仕事です。 月初には、先月の利用実績を確定して、国保連に実績を送り、それが終われば、アセスメント、モニタリングをして、来月…

身体拘束 命にかかわるとき

大変厳しい施設基準の身体拘束 以前は、身体拘束、という治療に置いて、また介護施設でも車いすに座ったままベッドに寝たまま、体幹を拘束する、手にミトンをつける、などのことがありました。 今、介護施設では、これが非常に厳しく基準があり、ほとんど見…

孤食 一人でご飯を食べるということ

一人でご飯を食べる≒一日誰とも話さない? 孤食、という言葉があります。丸一日、だれとも食事を共にしない、そこに孤独感を伴うこと、がそれにあたるでしょうか? デイサービスで皆さんが喜ばれること、入浴もそうですが、「みんなでご飯を食べること」も大…

突然退院、と言われること

一番慌てること、突然の退院 ケアマネジャーの仕事の中でも、突然の退院、は結構慌てることの一つです。 通常なら、ある程度の治療、入院期間が必要と思われ、ご家族も、ケアマネジャーも「まだ1か月は入院」 と、思っていたのに、突然退院、しかも今日明日…

訪問リハビリの取り扱い方

訪問リハビリは、ずっと使い続けられないのか?論争 訪問リハビリは、その字の通り、自宅に来てもらってリハビリをする、というサービスです。 訪問リハビリステーションから来られる場合と、訪問看護ステーションの中の訪問リハビリ、として来られる場合と…

いつまでも、働きたい。

ずっと、組織に属していたい、というわけではなく。 高齢、という概念の数値上限が上に伸びている 人生100年時代。いまや、85歳の方が「もう年だから」と言われても、本気で否定しています。 この仕事ですから当たり前ですが、85歳って、ほんとに高齢…

高齢で一人暮らしは、寂しく、不幸せなモノだろうか?

独居、とくくられる一人暮らしの高齢者 政府の統計で、必ず出てくる独居世帯割合。どんどん増えています。独居、高齢者のみ世帯、老々介護。 ケアマネジャー同志の会話の中で、よく出てくる 「独居」 というもの。おひとり暮らしの方のことです。介護サービ…

集中減算、という目に見えないしばり

集中減算というサービス事業所集中予防の制度 介護支援専門員をしていることにおいて、 ”減算” という言葉は、大変影響力があるとお話ししました。今まである中で、利用されている方はほとんどご存じないかと思うことに、 集中減算 と呼ばれるものがあります…