そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

2018-01-01から1年間の記事一覧

訪問入浴 大がかりだけど喜ばれるサービスナンバーワン

訪問入浴は大掛かり! 訪問入浴、というサービスがあります。看護師含め、スタッフ3名から4名、グループで自宅に来てもらえ、持参した浴槽をセットし、お湯を張り、入浴していただく、というサービスです。 浴槽の大きさ、スタッフの数からしてとても大掛…

経験自体は忘れても、感情は残る

感情は残る、ということ 昨日、 50回目のファーストキス という映画を見ました。 交通事故の後遺症で、事故後の記憶が1日しか保てない、という方をめぐっての、ハワイを舞台とした映画です。 これからみられるであろう方もおられると思うので内容は伏せま…

ケアマネジャーの繁忙期

ケアマネジャーは、いつが忙しい? ケアマネジャーは、基本的には、毎月、毎月、月単位でほぼ仕事内容が決まっている、という仕事です。 月初には、先月の利用実績を確定して、国保連に実績を送り、それが終われば、アセスメント、モニタリングをして、来月…

身体拘束 命にかかわるとき

大変厳しい施設基準の身体拘束 以前は、身体拘束、という治療に置いて、また介護施設でも車いすに座ったままベッドに寝たまま、体幹を拘束する、手にミトンをつける、などのことがありました。 今、介護施設では、これが非常に厳しく基準があり、ほとんど見…

孤食 一人でご飯を食べるということ

一人でご飯を食べる≒一日誰とも話さない? 孤食、という言葉があります。丸一日、だれとも食事を共にしない、そこに孤独感を伴うこと、がそれにあたるでしょうか? デイサービスで皆さんが喜ばれること、入浴もそうですが、「みんなでご飯を食べること」も大…

突然退院、と言われること

一番慌てること、突然の退院 ケアマネジャーの仕事の中でも、突然の退院、は結構慌てることの一つです。 通常なら、ある程度の治療、入院期間が必要と思われ、ご家族も、ケアマネジャーも「まだ1か月は入院」 と、思っていたのに、突然退院、しかも今日明日…

訪問リハビリの取り扱い方

訪問リハビリは、ずっと使い続けられないのか?論争 訪問リハビリは、その字の通り、自宅に来てもらってリハビリをする、というサービスです。 訪問リハビリステーションから来られる場合と、訪問看護ステーションの中の訪問リハビリ、として来られる場合と…

いつまでも、働きたい。

ずっと、組織に属していたい、というわけではなく。 高齢、という概念の数値上限が上に伸びている 人生100年時代。いまや、85歳の方が「もう年だから」と言われても、本気で否定しています。 この仕事ですから当たり前ですが、85歳って、ほんとに高齢…

高齢で一人暮らしは、寂しく、不幸せなモノだろうか?

独居、とくくられる一人暮らしの高齢者 政府の統計で、必ず出てくる独居世帯割合。どんどん増えています。独居、高齢者のみ世帯、老々介護。 ケアマネジャー同志の会話の中で、よく出てくる 「独居」 というもの。おひとり暮らしの方のことです。介護サービ…

集中減算、という目に見えないしばり

集中減算というサービス事業所集中予防の制度 介護支援専門員をしていることにおいて、 ”減算” という言葉は、大変影響力があるとお話ししました。今まである中で、利用されている方はほとんどご存じないかと思うことに、 集中減算 と呼ばれるものがあります…

介護サービスを選ぶという権利

介護サービス、事業者を選ぶ 平成30年4月の介護保険改定により、介護支援専門員は、サービスの提案に当たり、複数の事業所を提示することを書面にて説明、署名、捺印をいただくこととなりました。 契約、重要事項の差し替えで、介護保険更新時でよい、と…

介護支援専門員の仕事の範疇が、どんどん拡大していく・・・

介護支援専門員は、介護保険だけではだめなのか 創設されたときは、介護保険サービスのコーディネーター、として始まった介護支援専門員。 今や、その仕事の範疇は、どんどん増えてきています。 在宅サービスのマネージメントだけではなく、入所についても、…

買い物難民 本当に困るのはこういうことだったりする

買い物難民、未満の爆発的な増え方 ずっと前から、買い物難民、という言葉があって、イメージとしては、限界集落や、過疎化地域でのスーパーやコンビニのないところ、という感じがあります。 ですが、比較的町中で、少し車で行けば、スーパーやコンビニがあ…

ショートステイ 短期入所の始め時

短期入所という在宅と施設の中間サービス 短期入所(ショートステイ)という在宅サービスがあります。 一泊2日とか、1週間とか、特養、老健に入所するサービスです。 多くは、冠婚葬祭、家族の旅行などで介護ができないときに、利用されます。 でも、一番…

アクティブシニア、実感

アクティブシニア、というくくり 昨日は用事で仕事休み、その間に、久しぶりにスターバックスに行きました。 待ち時間の間に、仕事をしようと朝一番から行ったのですが、客層、前とずいぶん違う。 朝から、おひとりで、またご夫婦で、どんどんスタバに、60…

子供が巣立ってからの福祉の仕事のはじまり

50+からでも福祉の仕事 いままで、複数の介護事業所で働いてきましたが、50オーバーで、介護の仕事を始められる方も、かなりいらっしゃいます。 「子育てがひと段落した」 「父、母を介護した」 という経験を経て、始められる方が、とても多いのです。…

デイサービスに行ってくれない!ときの対処法あれこれ

一番希望として挙がるサービス デイサービス 「デイサービスに行ってほしいんです!」というきっかけで、介護保険の申請されることが本当に多いです。 今や、場所によっては、朝夕の送迎時に辺りが送迎車で混雑することがあるくらい、デイサービスは増えてい…

一期一会 

一期一会 1年の間に、いったい何人の方とお別れするのか。 やっぱり、何回その時にあっても、慣れることはありません。ケアマネジャーは、ご高齢の方とのお仕事なので、本当に、お別れは多い。 毎月、自宅に訪問して面談するのが、お仕事なのですが、「では…

認知症があり、お元気!な方の入所なら

グループホーム 認知症対応型共同生活介護という在宅 介護で一番大変な時期 介護をされていて、重介護の方、医療処置がある方の介護は、やはり気を配られ、かかわる時間も、質も大きなものとなります。 一方、認知症の方で、お元気な方、ご自分で軽く歩ける…

老健入所は3か月 入所にまつわる薬価など

老人保健施設、というわかりにくいもの 入所施設の中に、 老人保健施設 略して老健 というものがあります。脳梗塞などで治療後、リハビリをして在宅復帰を目指す、というような目的のために設置された入所施設です。 要介護 の認定を受けた方なら、どなたで…

理解されていないことは、伝わっていないのと同じ事

相手に理解してもらうことの難しさ ケアマネジャーに最も求められるスキル 理解してもらっていなければ、伝わっていないのと同じこと と、ケアマネジャーは教えられます。 高齢の方、障がいのある方、認知症の方、どなたに対しても、わかるように話し、相手…

介護の世界の仕事 40+からの正職員目指すなら

40+からの正職員になるということ 介護の世界は常に求人難 巷では、常にチラシや、看板や、何やかやで、介護職の求人が掲載されています。 実際に、求人打ち止めにできるような、人で潤っている事業所はなかなかないのが実情です。 数年前から始まった、…

家ではみれない!と思う前に 自宅以外の介護について知っておくこと

うちではみれない!と思った時 でもすぐには決められない、入所施設 うちではもう見れません!と言われたときには、すぐに、入所施設の紹介をしたり、申し込みのお手伝いをしたりします。 でも、入所って、思い立ってすぐに入られることは、あまり、まずあり…

もう家では介護できない!と突然思った時 なぜそう思ったのか、を考える

もう家では見れない!と思うとき 突然、無理!の思いがやってくる 長年、ケアマネジャーをしていると、ある日突然、ご家族様から「もう、家では見れません!」といわれることも、あります。 突然といっても、長いかかわりの中から、「そういわれるかもしれな…

認知症?と思ったら できるだけ早期の専門医受診をお勧めする3つの理由

認知症の専門医 受診の重要なこと 認知症初期こそ受診を 認知症?と思った時 おんなじ話を何回もされる 電話があったことを全く覚えていない 鍋を焦がしてしまう モノをよく探している などなど、認知症?年のせい?と思うことは、だんだん、増えてきます。…

かかりつけ医によってかわるかも、介護度

主治医はだれか、も重要 主治医意見書というもの 介護認定に必須、の主治医 介護認定を受けようとすると、医師の診断、評価が必ず必要です。 普段、全く受診することがないとしても、認定を受ける時には、必ずどこかに受診して、主治医意見書 というものを医…

介護度って、じゃあ何で決まるのか 認定調査できちんと状態を伝えるために

介護度とは何か 介護度の計算の仕方 介護度は、その人の介護の必要な状態を数値化して、その数値により決定される、というものです。 よく、 「車いすでしか動けないから要介護3ですよね?」 など言われることがありますが、車いすで移動している、だけで介…

入院した時は、病院にケアマネが誰かを伝えよう

医療との連携が今までより強化された ケアマネジャーは、在宅での担当 平成30年4月に、介護保険の改訂が行われました。その中で、ケアマネジャーの中でも、利用されている方に、入院した時にはどこのだれがケアマネジャーなのかを、入院先に伝えてくださ…

特養への入り方

最終的に特養入所を希望? 特養って、難関大学? 特養の、申し込みについて、最近ケアマネジャーとして意見書を書きました。 介護保険更新にて、介護度が要介護3になったため、兼ねてから施設入所希望であったので、です。 一応、提出、という感じです。地…

50代以降のかかりつけ歯科の選び方

訪問歯科診療を見据えた歯科選び 口腔ケアといわれる今 歯は、大事です。大きく言うなら、歯、だけでなく、口腔は、とても大事です。 歯科は、受診に行くもの、というイメージが強いと思います。ですが、今は、口腔ケアは一生において重要、と、訪問歯科診療…