そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

介護支援専門員の仕事の範疇が、どんどん拡大していく・・・

介護支援専門員は、介護保険だけではだめなのか

創設されたときは、介護保険サービスのコーディネーター、
として始まった介護支援専門員。

今や、その仕事の範疇は、どんどん増えてきています。

在宅サービスのマネージメントだけではなく、
入所についても、情報提供し、入所に向けての調整をしたり、
障がい、医療、福祉、後見制度・・・

どの領域でも、アセスメントして、サービスにつないで、
ということが求められます。

今や、介護保険のことしかできません、
なんて介護支援専門員では、いられないのです。

介護支援専門員の質を上げる、というけれど・・・

昨年から、介護支援専門員の試験に合格した後の、
研修制度が、また一新されました。


資格を取った後に、現場での研修というものは以前からあったのですが、
実際現場でもっと研修を経ていくように、
どんどん研修が増えてきています。

介護支援専門員の質の低下が叫ばれ、このように増えてきたのですが、
私、もし今初めて資格を取って初めて介護支援専門員になるとしたら、
本当にできないかも、と思います。


あらゆる場面で相応の知識と、
相談の個別援助技術を持ち、
サービスのコーディネートをしていく。
サービスも多岐にわたっています。


質を上げる、と研修はどんどん増え、求めれられるものも増え、
高齢の方に介護支援専門員が担当になれば、
はい、ケアマネさんよろしく、とすべてのことが任される風潮。
新人ケアマネは、本当に大変と思います。

介護支援専門員と、社会福祉士の対応の違い

同じ時期に、包括ケアについて、介護支援専門員の研修と、
社会福祉士会の研修とに、出席しました。
同じような、と思われがちな双方ですが、
会での包括ケアへの検討のされ方が、全く違っていました。


介護支援専門員は、
「これからは包括ケアと言われている、それに向けて私たちはどうあるべきか」

という姿勢でしたが、社会福祉士会は、
「こんな地域包括ケアで、生活を守っていけるのか?」
といった感じで、やや批判的。

職種の違い、資格創生経緯が違うと、こんなに違うんだなあ、と。

よい介護支援専門員とは、いったいどんなものなのでしょうか。