そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

介護認定結果を知る ケアマネはほぼ全員見ている

介護保険者証が届く前になぜケアマネは認定結果が分かるのか?

 

介護保険の更新時期は、ケアマネもドキドキするものです。

更新時期が長くなり、状態が変わりない方、となれば

今や3年更新となり、その機会は以前と比べれば

大きく減ってきています。

 

状態が変われば、区分変更をすることはできますが、

通常特に変わりない、または

緩やかな変化であったり、利用サービスがそんなに多くなければ、

あえて区分変更することもなく、更新時期を迎えます。

 

介護保険の更新では、

本人・家族への認定調査聞き取りのほかに、

主治医の意見書がそろって初めて

認定審査会が開かれます。

 

たまーに、とっても主治医が意見書を出すのが遅くて

審査会がずれ込む、なんてこともありますが、

通常、認定調査聞き取りが終われば、数週間で

審査会が開かれます。

 

毎月、ケアマネは更新時期の方はピックアップして、

審査会の日程がいつ開かれるか、を

保険者に確認します。

 

通常、審査会の翌日には認定結果が開示請求できるので、

その日に保険者に行き、開示結果をケアマネは

いただいています。

 

保険者証の発送は、通常審査会の後になるので、

郵送で時間がかかる分、開示のほうが早く認定結果

が分かるということです。

 

認定結果は、本人、家族も開示請求ができますが、

よほど結果に納得がいかない限り、開示請求されたということは

聞きません。

 

本人、家族が聞き取りされていれば、それがそのまま

認定結果に反映されています。

 

入院中に認定調査が行われた時、

新規で担当させていただくときなどは、

この認定結果での情報も重要になります。

 

認定結果は、介護にどれだけの時間をかけているか、で判定されるので、

胃ろうよりも経口摂取で介助が必要な方のほうが

介護度が重くなったり、

おむつをしていて交換が頻回な方よりも

尿バルーンで対応されているかたのほうが 

介護度が重くなったり、などの

介護保険ならではのとらえ方もあります。

 

介護ソフトで状態入力すれば、だいたいの介護度は

わかるようにはなっているのですが、

ぎりぎり要介護1になった、とか

もう少しで要介護3だった、ということもわかります。

(棒グラフであらわされています)

 

審査会が遅れると、介護度が分からないまま

介護保険サービスを利用することになるので

なかなかケアプランを組むことに苦慮することになります(-_-;)