そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

疾患を自分で探し当てる方 疾患が腑に落ちることは大事なこと

まだレビー小体型認知症が無名だったころの話

 

世の中には、本当に数えきれないほどの疾患があって、

いったん診断名がついても、

本人、家族は、

「なんだか違う…ほんとにこの病気なんだろうか?」

と、疑問を持たれる方がおられます。

 

むかーしむかし、

まだ世間にはアルツハイマー型と、

脳血管性認知症がほとんどだったころ、

レビー小体型認知症、というものがあるらしい、

と出てきたころがありました。

 

ある日、

担当していたアルツハイマー認知症、と診断がついた方の家族様が、

息せき切って言いに来られたことがあります。

「うちの家族は、この病気じゃないでしょうか?」

と。

それがレビー小体型認知症、で、

その方は確かに、

外出しても道はわかっている感じがあり、

でもなんとなく周期的に外出する、ということがある方でした。

 

専門医にかかられていて、検査しても

アルツハイマー認知症、という診断は変わらずだったのですが、

疾患名が腑に落ちないものだと、

やはりその後の治療や、服薬に関してもなんだか腑に落ちない、

ということがあるんだな、と思いました。

 

今や、グーグル先生に聞けば、

世の中で調べられないことはないと思うので、

診断結果が腑に落ちない方は、

症状を打ち込んで、該当する疾患を

「これではないか?」

と考えたりされます。

 

さりげなく先生に、「こんな病気が、当てはまると思うのだけど?」

と聞かれたり。

(ケアマネジャーはできないことですが(-_-;))

 

診断名がひっくり返る、ということはあまりありませんでしたが、

症状がそんなものなのか、困ることは何なのか、

を把握していくために、そのような見方をされることは

これから介護をしていくために大事で、またこのような

ことができる家族さんは、まだまだ少数のように思います。

 

そのうち、AI技術が進んでいけば、

検査結果と、問診でも項目にこたえていけば、

明確に診断名がスパッと出る時代が来るのでしょう。

 

ケアプランでも、同じように、

項目を打ち込んでいけば、その方に合った最適な

ケアプランがスパッと出てくる。

まさに今進んでいることですね。