そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

認知症 食べてない!と食べたことを忘れてしまわれるときの対処法

本人にとって食べていないことは事実

 

1.そもそも食べたことを覚えていられない

 

アルツハイマー認知症の方は、記銘、という

そもそも事実を覚えておけない、ということがあります。

記憶として入れられないので、「食べていない」

となってしまうのです。

 

例えば、

いま、私が非常ににおなかがすいているとします。

何か食べたい、と思っているのに、

「いや、今食べたばっかりだよ」

と言われても、納得がいかない、

いや、食べてないって!

というでしょう。

 

私は認知症ではないから、といっても、

病識がない、ということは、それと同じこと。

 

という風にいつも解釈しています。

 

2.具体的対処法

 

そうはいっても、

食事を何回も出すわけにもいかないし。

 

そんなときの、ちょっとでもの対処法。

 

 ①食べ終えた食器はしばらくそのまま置いておく

 ②はじめのご飯を少なめにして、言われたら提供する

 ③今準備しています、と伝えてお茶など出す

 ④冷蔵庫などから自分で出してしまわれるときは手の届かないところに食材を置く

 

などでしょうか。

特に、ご本人は食べてしまわれて、片付け、

後から帰ってこられた家族が食べ始めると、

「私の分は?」

となります。

 

あえて、片づけずにおいておくと、

「たべたのかな?」と、助けになることもあります。

 

3.疾患がある場合

 

糖尿病など、食事制限があるときは、

特に大変です、

家族がよほど気を配らないと、体調の悪化にもつながります。

 

自宅でずっといると、食事にばかり目が向いてしまうことがあるので、

デイサービスに行ったり、外出したり、

気分転換をはかるようにしてみましょう。

 

不安や悩みも、自宅にこもっていると強まるような気が。。。

(うちの両親ですね)

 

食べてない、を全否定はしないようにできたらいいですね、