そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

高次脳機能障害 周囲の方に分かりにくい症状

周囲の方に分かりにくい高次脳機能障害

 

認知症、は診断としてよく上がるのですが、

高次脳機能障害、はあまり病名としては多く上がりません。

 

ゆえにか、福祉の現場でも

なかなか理解がされず、

わざとできるのにしていないんじゃないか、

というイメージを持たれることもあります。

 

高次脳機能障害とは、

脳が部分的に損傷されて、言語、思考、記憶、行為、学習、注意などの

知的な機能に障害が起こった状態

(東京都医師会より)

 

です。

外見は障害が目立たず、

本人も障害が認識できず

診察や入院場面よりも在宅での日常生活、社会活動場面で出現しやすい

 

ことがあります。

だから、一見、退院してこられて元の状態に戻られたかと思っていて、

でもされていることが何か違っている、

ということがあります。

 

感情の起伏が激しくて、突然興奮されたりする方もおられるので、

もともとそんな方だったのか?と思われたりされるのですが、

そうではなく、脳の損傷している部分の機能によって、

そのような行動になることがあります。

 

デイサービスなどでも一定数診断がおりている方がおられる

のですが、時折ほかの人と一緒に過ごすことが難しくなる方もおられます。

 

デイサービスでも対応が難しく、その方専用の場所を設けることが必要だったり、

ショートステイの利用が制限されて、

何か所も掛け持ちで利用することがあったりします。

 

症状の強さによってそれは違うのですが、

なかなか対応が難しい場合もあるのです。

 

その方の何が得意で、何が苦手とされるのか、

を早く把握する必要があります。

 

担当でそのような方がおられれば、早くそれを理解すること。

でないと、支援が的外れになる可能性がある。

生活全般をみていくことが大事なんですが、難しいです・・・