そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

ケアマネジャー 少し違和感があること

ケアマネでないと興味がないかと思われるが

特定事業所加算、というケアマネ事業所にとって
大きな加算があります。

以前にも書きましたが、
今回の改正で、また要件が新たに加わりました。

それは、自ら企画をし、研修計画を立て、
ほかの事業所とともに開催、実施する、というものです。

主に、一人ケアマネや、主任ケアマネジャーを持っていない事業所に対して、
特定事業所加算を取っている事業所が、
OJT 現場での事例をもとに、支援をしていく、というものです。

やればいい、というものではないけれど

この加算は、非常に居宅という小さな事業所にとっては
大きな収入源なので、これは頑張って実施せねばなりません。

でも、やっぱり、実施、企画、また相手の事業所がなければならないので、
なかなか大変です。

そんな中で、やっぱり、
「やっちゃえばいい!」
的な感じで、市町全部の特定事業所加算取得事業所が
集まって、実施することになりました。

年に何回、と決まっているわけではないので、
回数も限定的です。

企画段階からみんなでやれば、要件に当てはまるので
それもクリアです。

ほかの業界であるのか?こんなこと

しかしながら。
いつもながらに思うのですが、
ほかの業種で、
「あそこは経験が足りなくて大変そうだから、
周りのお店が手伝ってあげよう!」
なんてこと、あるでしょうか?

公的な要素がほとんどなので、仕方がないと思うのですが、
ほかの事業所が未熟だから、
周りの事業所に支援させる、
また、それをおかしいとも思わず、
「国の方針だから、どうやってやっていこうか」
という、とても素直なケアマネジャーさんばかりなのも、
不思議です。

支援することがいやなのではなく、
このいまやものすごい量の、


資格を取ったケアマネジャーへの研修
資格を取って3か月たったケアマネジャーへの研修
資格を取って仕事をしているけれど5年に満たないケアマネジャーへの研修

これらすべてを、特定事業所に振っている、
この研修だけでもものすごい業務量となってきていることに、
違和感を感じるのです。

ケアマネジャーは、今や多岐にわたる業務を求められ、
介護保険はもちろん、医療にも、福祉制度にも、障がいにも、
詳しくあれ、と。


全部、介護保険からしか収入がない、ということは、
こういうことなのですね。