そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

感情労働は目に見えない バーンアウトしないためには

 感情労働、という目に見えないプレッシャー下で

 

以前、居宅事業所で。

 

不眠で受診に訪れた同僚が、医師に

「何の仕事してるの?」

と聞かれ、

「ケアマネジャーです」

と返事したとたんに、医師がその場で大きくうなづいて

「薬だしますね」

とその後何も聞かずに言われた、という笑えない話を聞かされました。

 

バーンアウトしてやめていったケアマネ、という人も、

たぶん同業種なら何人か思い浮かぶことでしょう。

 

周りのケアマネジャーを見ても、

「困っている人の力になりたい」

という志向の人ばっかりで、

今の介護だけでなく、障がいも、経済的困窮も、

家族問題も、トータルで支援していこう、という

流れに、まともに立ち向かうことになっています。

 

24時間、携帯を離さず、

どうにもどの支援も利用できない時には

結局駆けつけてしまうケアマネ。

 

休みの日、と言われても、

常に誰かのことが気にかかって、心の底から休めない。

 

それが延々と続く。

 

仕事は、どの仕事にしろ、そんなプレッシャーの中で

やるべきものなのでしょうが。

 

今はコロナ感染予防で、人と話す、外出する、

そんな当たり前だったこともできなくなり、

また「感染させてはいけない」という

常のプレッシャーも、もう2年を迎えるかとなりそうなこの事態。

 

感情労働、というものの疲れは、目に見えないから。

あるとき堰を切ってしまわないように、どうしたらいいのだろうか。

 

世間で、

「よいケアマネはこんな人!」

という記事を見つけると、それはもっともなのだけれど。

 

気づかないうちに、精神をすり減らさないように。