そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

なれそめを聞く なんとなく支援する人、される人の境界がなくなる感じ

支援している、だけでなく人としてかかわれること

 

はじめからいきなりは聞かないことで、

ちょっと関係性ができてきたような、

フランクに話せるようになった(と自分で思う)ころに、

ご夫婦であれば、であった頃のなれそめ、

をお聞きすることがあります。

 

それは、やはりその方の、気持ちが大きく動いたころのことで、

きもちがすうっと昔に戻り、

その若かりし頃に思いをはせ、

どんな考え方だったか、

どんな暮らしぶりだったか、

がお聞きできるからです。

 

生き生きと話してくださり、

今目の前におられるご夫婦であれば、

なぜか記憶がお二人で違っていて

軽く言い合いになったり。

 

それはケアマネで言う生活歴のアセスメント、

でもあるのですが、

ケアマネジャーとしてその方を支援する、という意識だけでなく、

言いにくいけれども人としてどうし、の関係性が

深まる気がするのです。

 

まだまだお見合い、が主流だった時代の、出会い方。

今とっても睦まじく過ごしていらして、

恋愛結婚だったのかしら?と思っていたら、

お見合いで会うまで顔も見なかった、

なんてこともよくあります。

 

今では考えられないですよね。

そういうこともお聞きしていくと、

なんだか仕事でお話を聞きに行く、という感じがなくなってくる

のです。

 

それでも、思い返せば、なれそめを聞いていない方もちらほら。

 

なかなか日々の介護で精いっぱいでいらして、

日々のことをどうするかでいっぱいの方もおられる。

 

少しでもほっとしていただけるように、またこれから

訪問の時期です。