そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

退院後に一人暮らしを再開するためには

一人暮らしの方は多いけれど元の生活に戻るために

 

多くなった一人暮らし。

自分で全部のことをこなす本当の一人暮らしから、

近所に手助けしてくれる人がいて、住まい的に一人暮らしだけ、

という方、

また一人暮らし、と言いながらほかの人が住んでおられる様子がある、

などなど、一人暮らしといっても様々な形があります。

 

はじめからなかなかどういう暮らし方をされているか、は

わかりにくいものです。

 

ですが、例えばけがや病気で入院していて、

退院してくるときなどは、退院する前に

どのようなことを一人で行ってきていて、

退院後も一人でどれが行えるのかどうか、

はとても大切なことです。

 

だいたいは

「退院したらできる、できる」

と言われることが多いのですが、

病院では高齢の方が自宅で調理をするなんで考えもつかなくて

そのリハビリは全くされなかったり、

自宅で階段昇降されていたのに

「この方は車いすで移動だろう」

となぜか思われて、帰ってから移動できなくなったり、ということが

あります。

 

コロナ感染予防のため、退院前の自宅訪問がほぼできないことも

影響は大きいと思いますが、

誰が、その方のそれまでの暮らしを細かくヒアリングして、

帰られてから何を大事にされているのか、

その大事にしてきたことは帰ってから行えるのか、

想像していくことが大事です。

 

近くに家族がおられて支援が受けられる場合は、

退院後もどのような支援ができるのか、

より支援が必要となった時に支援はできるのか、も

聞いておくことが必要です。

 

困ってもなかなか言い出されないことがあるので、気を付けていきたいと思います。