そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

運転免許 返納するかしないか それが問題だ

運転免許証は思っているより手放せないもの

 1.父の運転免許証の更新時期がやってきた

 

若い時からずっと車の運転をしてきた父。

そんな父の免許更新時期がやってきました。

 

正直、返納してほしい。

でも、地方の田舎に住む父にとって、免許がないということは、

自宅からどこへも出かけない、ということと同じことです。

 

母の運転か、バスか、(ありえない!)タクシーか(ありえない!)

 

もちろん更新する気満々。

 

今のところ認知機能の低下もなく、もともと運転はかなりうまいので、

特に何も言わずにいたら、更新してきたようです。

 

とっても嬉しそうに、

「まえはメガネが要ったけど、今回はなくてもいけた!

 視力が戻った!」

 

・・・そんなことあるんだ。

ますます返納は遠ざかる。

 

近所しか走らないけどね。

ちょっと遠くは私が運転するけどね。

 

2.検査はあっても実地とは違うもの

 

高齢になると、様々な検査があり、

講習も安全運転してても長くなります。

 

でも、これら様々な検査や講習、

はっきり言って本当に安全運転ができるかどうか、の

見極めは難しいです。

 

運転することをやめていただく、ということは、

大変にその個人の権利をはく奪することにもなるので、

本人が更新を希望して、検査をパスしたら、

更新はだれにも止められません。

 

認知症があって、主治医がいても、です。

 

3.本人、家族が思うよりもずっと危険は大きい

しかし、安全運転があやしくなったら、これは本人や家族が思っているより

大変に危険であること、

世間で言われていてもなかなか分かっておられないな、と思うことが強くあります。

 

はっきり、

子供を危険にさらすかも?

自分だけのけがで済まないかも?

 

といっても、

大丈夫、大丈夫、と。

 

誰かが横に乗っていないと、道は忘れるし、止まるべきところで止まらない、

と言われたこともあります。

 

もう返納しよう、としていただけましたが…

そんな状態で乗っている方がおられることも忘れてはいけません。

 

4.それでも生きていくのに必要 自動運転の到来はいつか?

 

それでも、皆さん好きで乗っている方ばかりではない。

地方なら、車がないと買い出しもできない、

配達もない、そんな地域が本当に多いのです。

 

アマゾンで物を買う、そんなこと聞いたこともない。

 

今、自動運転の車が出てきていますが、

行き先を指定して、

車が勝手に連れて行ってくれる、そんな風に

なる日が、早く来ないかな、と思います。

 

私がケアマネを続けられなくなるのも、

おうち訪問に行くのに、狭い道を通ったり、

駐車場になかなか止められなくなったりしたらできないかな、

と思ったりしているので。

 

定年だけ伸びても体がついていかないですね!