そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

お琴にお茶、洋裁に着物の着付け、いろんな先生にあってきたこと

ケアマネとしての間に出会ったいろんな先生たち

 

長くケアマネをしていると、本当にいろんな方にお出会いします。

世の中のあらゆる、習い事の先生にもお出会いしてきたと思います。

もちろん学校の先生、校長先生、医師先生、などなど。

 

現役の時はなかなか近づきがたかったかもしれない先生がたに、

いろんなそのお話をお聞きすることができたのは、とても楽しい時間でした。

 

お茶の先生のおうちにお伺いした時には、(そのころはまだ接待に緩かった)

毎回どうやって入れたらこんなにおいしくなるんだろう、

と思うお茶を入れてくださったし、

洋裁の先生をされていた方は、いつも自分のサイズにピッタリあった

ワンピースやツーピースをお召しになられていて、

「服ってほんとにサイズ感、仕立てが大事なんだなあ」

と思いましたし、

着物の着付けの先生には、

「毎日、寝間着でもいいから着ると着物がなじむようになるわよ」

と教えてくださいました。

 

今高齢の方は、本当に副業とかではなくて、生活を支えるために

生徒さんを教えてきたような方たちでしたので、

それは背筋がピンと伸びた、素晴らしい方たちでした。

 

もちろん、先生でなくても、自宅に細やかな手作りの手毬があったり、

畑をていねいにされていておいしい野菜を作られていたり、

生活の隅々が丁寧だと感心したものでした。

 

だんだん認知症が進んで来られても、その所作や、

おかれている品々から、その方がどんなに丁寧に暮らしてこられたか、

が垣間見えるときがあります。

 

私たち世代は、ゆっくりそのような時間を持つことが少なく、

テレビや、スマホに時間を多く使っています。

 

それが余計に毎日を忙しくさせている気も。

 

7月になり、浴衣を着てでかける場も今はなかなかない中、

着物の先生の言われていたことを思い出しました。

 

ちょっと浴衣でも押し入れから引っ張り出してみましょうか。