そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

歌 それを聞いた時の空間に戻れるもの

歌は自然と口から出てくる不思議

 

コロナ禍、デイサービスでは今までしていた

歌を歌うことや、カラオケなども、自粛されるようになっています。

 

今までは、大きな歌詞カードを掲げて歌ったり、

歌詞集を皆さんに配って歌っていただいたり、は

自然なレクリエーション、また発声練習となっていました。

 

年代によってその歌はもちろん変わってくるのですが、

認知症が進んでも、歌は、自然と口から出てくる、

ということがありました。

 

以前は、本当に聞いたこともないような軍歌も

歌われるときもあって、その時代の思い出話に話が発展

することもよくありました。

 

だんだん世代が変わり、戦争に行った、

戦時中を子育てで過ごした、という方もおられなくなってきて。

 

歌を歌う、歌を聴くときは、何かその歌うということだけでなく、

その歌を聞いてきた空間に、自身が戻られているような、

独特の表情があるように思います。

 

だからこそ、歌いながらなぜか涙が出たり、微笑んだり

されることがある。

 

きっと今では想像もつかないような、

つらいことや、傷ついたこと、

うれしかったこと、どうしようもなかったことが

思い出されるのかもしれません。

 

自分の、どの時代の空間に戻れる歌は、どれだけあるだろう?

 

今は、音楽の好みも細分化されているといわれていて、

将来、数十年後にまだデイサービスなるものがあるとするならば、

その選曲は、とても大変になりそうですね。

 

(100歳の方が「うっせえわ!」とうたっている図は、

なかなか爽快かもしれません)

 

最近、歌も子供から教えてもらうことがほとんどとなり、

「最近はやっている歌はわからないわ」状態ですが、

どんな世代の時も、歌はそばにあってほしいもの。

 

その時の自分の心持ちを、付随したまま記憶に

残せる唯一のもので、自分だけのものですから。

 

今は幸い、検索すればどんな時代の歌も出てくるので、

自分だけの思い出の歌を、思い出してみよう。

 

歌詞の一部分だけでも、音声検索で出てくるかもしれません。

すごい!今の検索技術。

 

余談:最近私がはまっているのは道に咲く花の写真で花を検索すること。

   以外にも、すぐそこでいつも咲いている花の本当の名前を

   私は知らない、というか知ろうともしていなかったことに気づきました。

 

私も、歌を聞いて、少し、若返ろっかな。