そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

特養入所 どうぞと言われた時の心の整理方法

ほとんど宝くじのような特養入所 当たった時にどうするか

 

特別養護老人ホーム、という施設があります。

一般的に老人ホーム、というとこちらのイメージ。

 

入所したらずっと最後まで過ごせるところ。

 

なかなか空きが出なくて、入れないところ。

 

念のため、まあ入れないし、申し込みしておくか、という方も。

 

そんな方に、突然特養から入所どうですか、と打診される。

それはそれでとまどうことしきりです。

 

だいたい、ほぼそんなときは、

「まだ家ですごせるかも・・・」

というときです。

 

こちらも本当に困って、ちょうど施設の空きが出て入所できる、ということは

通常であればほぼありません。

(地域により違いはあります)

まだ家で過ごせる、という時期に入所の話がくる。

 

今は、コロナ対策されているので、面会も外出も

制限されて、イメージ通り入所したらもうそれきり、みたいな

ことになっていますが。

 

本来はもっと緩くて、

毎日面会に行って食事の介助されたり、

外出したり

外泊したり

できるのです。

 

自宅では、大変さでつい怒ってしまったりしてしまっていても、

入所されたら、会いに行くときは

穏やかな、相手を思う気持ちでいくこともできる。

 

基本、私は在宅ケアマネなので、

自宅で過ごせる手立てを提供する側なのですが、

入所を全面的に介護放棄!とは全く思いません。

 

大変な時期はそれぞれにあるし、

大変な時期が過ぎれば、

また自宅に戻ることもできるとおもいます。

(なかなかそれができない現実も知っていますが)

 

ほとんど老健入所、たまに家でショートステイずっと、

という方もおられるので。

どちらが良いかは難しいところです。

 

でも、今はコロナ禍。

 

入所されたら、本当に会えないので不安です。

それで入所の話を断られる方も。

 

未来は予測できないので、

今、悩むなら、

在宅で過ごす、にしても

入所に決める、にしても

今の気持ちを書き留めておくことが良いかと思います。

 

今、どのような根拠でその決断に至ったか。

あとで「こんなはずでは」

と思ったときに、振り返り、

「このときはこう思ったんだよな」

とわかることは、疑念が生じたときの助けになるのでは、

と思います。

 

自分でも、大きめの決断をするときは、

そうしています。

後で悩んだときに、それを読み返す。

 

すると、その時の自分の考えがよみがえってきて、

その時決めた自分、の状態が分かって後悔が消える気がします。