そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

介護用ベッド、車いすのレンタル 上限設定

あなたの価格、高すぎませんか?

電動ベッドや、車いすなどは、
基本、要介護2以上でないと、介護保険でレンタルすることはできません。
しかしながら、そのレンタル価格は、本当に、業者さんにより様々です。

介護保険を使うと、ほとんどの方が1割負担なので、
数百円の違いですが、介護保険から拠出される金額は、そのほぼ
10倍なので、例えば、


1000点の電動ベッドが、

他の事業所で1500点で差額500円でレンタルされていた場合、


本人1割負担であれば500円割高、
全体で言えば5000円割高、ということになります。

 

実際は1500点は×10点で15000円、
その1割1500円が本人負担
15000円-1500円=13500円が
介護保険より支出、となります。

 

これはあまり競争が働かない業種だと思っていて、
種類も多く、それぞれのレンタル価格を多くの事業所に相見積もりすることは
大変手間となるため、
おおよそ通常と思われるところでレンタルしていたのが実情です。

検討される福祉用具貸与 上限価格

介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会
なるものが、平成30年1月に設置され、

福祉用具貸与、住宅改修の価格設定などに関して
今後検討が加速することとなりました。
今までも、私の担当の方の中でも、

事業所から調査対象に選ばれたので協力してほしい、ということもあり、
国が実態把握に乗り出している、という実感はあったのですが、

今後価格の上限設定、標準偏差、といったものが
出されてきます。

知らずに、高額のレンタル料を支払っていた場合なども、
是正されることと思います。

数年にわたってレンタルされることの多いものですので、

ちりも積もれば、です。

価格のためだけに数社の事業所から借りることは

環境設定調整の困難さ、点検の手間、

契約の煩雑さなどからおすすめはできませんが。

住宅改修とともに、

適正な価格が皆さんにいきわたるようになれば良いな、と思います。