そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

疾患もだが転倒予防もほんとにだいじ

ケアプランでかなりの割合で出てくる転倒予防

 

高齢になられて、要介護認定受けられる方だと、

やはり基礎疾患への対応はもちろん上がってきます。

 

高血圧、糖尿病、がんなどの疾患への注意を、

ケアプランに挙げていくのはもちろんなのですが、

大概上がってくる内容はまた転倒予防です。

 

歩行がしづらくなって、

いろんなところをつかまりながら歩く、

ふとしたところで転ぶ

などのことがあれば、まずその要因を取り除くべく、

ケアプランに入れていきます。

 

大規模であれば、トイレを増設してしまう

部屋ごとの段差をすべてバリアフリーにしてしまう

などされることもあるし、

小さくは靴脱ぎ場に靴箱を移動して支えられるようにしつらえたり

レンタルで置ける手すりを月数百円で借りて置いたり

もできます。

 

屋内でも、屋外でも、

転倒を引き起こすと思われるところには、

できるならば対応していけるようにと考えます。

 

転倒は、想像以上にADL 日常生活動作 に影響を与えるので、

予防できるには越したことはないのです。

 

ただ、担当している方の中には、

特に退院前とか、今後のことが見通せない時は

「絶対に転倒させない」という思いを強く

持たれる方もあり、

介護者さんが考えすぎないように、

思いが強くなりすぎないように、とも思います。

 

元気に外へも自由に出かけられる方など、

24時間ついて回ることはできないのですから。

 

ここにも、自由と、その結果のリスク

のちょうどよい塩梅が、難しいことがあります。