そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

特別養護老人ホーム ほとんど入れないのは本当か

そんなに安くはない?終の棲家

 

特別養護老人ホーム、という介護保険施設があります。

待機者が何百人ということが事実ある、超人気施設のくくりです。

 

老人保健施設とよく間違えられるのですが、

略称 特養は、基本入居したら終身で、

いまは看取りまで行ってくださる、という施設です。

 

基本要介護3になったら入居対象になり、

自宅で本当にずっと見ていく、という思いがある方以外は、

やはり申し込みしておくかな、という話が出てきます。

 

認知症診断があれば要介護3未満でも申し込めますが、

周りでそれで入居された方はおられないですね。

あるのかもしれないですが。

 

先着順と思われがちですが、

後から申し込んでも、いまは緊急度

が優先されて、一人暮らしで認知症とか、

老々介護であるとかで点数制になっています。

 

介護度が高くても、家族が介護していて、

介護保険の利用率があまり高くないと、点数も低くなります。

 

先着順でなく緊急度、必要性で選ばれるのはよいかな、とは

おもいますが、まあほとんど申し込んでも

はいれない施設となっています。

 

まれに、特養立ち上げが決まってそこに入居できたり、

老健に入所ずっとしていて、自宅で介護が無理、と判断されていく方はおられます。

 

なんだか安い費用で行けそうに思いますが、

最近は個室であって、食事代も、部屋代もかかり、

月数万円で済むところと、20万円近くかかるところもあります。

 

今はコロナ禍で、面会ができない、というので利用控える方もあり、

いぜんより全く入れない施設ではなくなってきている感触があります。

 

今は少なくなったけれども、多床室、と呼ばれる相部屋は、

費用負担が少ないこともあり、あきまちが割と多いことがあります。

 

地域密着の特養は少ないので、

本当に入居希望であれば、市町村、保険者の枠を離れて、

いろんなところに空き状況を確認することをお勧めします。

 

入所に関しては、ケアマネ、というよりも、

ご本人、ご家族様が申し込まれることにはなります。

 

(さいきんは、でも入院も、老健も、特養も、サ高住でさえも

ケアマネにみてもらって、探して、という風潮があるような気がしています)

 

いったん入ったら、ずっとかかわりを持つことになるので、

出来たら見学ができるか、ショートステイがあるなら行けた方が良いですね。

 

どこもちょっと街中ではないところにできていることも多いので、

車をずっと運転できる方でなければ、交通の便も重要になってきます。

 

毎日毎日面会に行かれていた配偶者もおられましたので、

施設に入ったらもう会えない、というのは本当ではないわけですが。

 

まだまだうちには関係ない、というときくらいに見学、申し込みしているくらいでもちょうどだと思っています。