そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

いつか介護保険負担割合が2割になる日 いきなり倍のお値段ということ

どんどん重くなる介護保険の負担

 

介護保険の負担割合、というものがあります。

 

介護保険サービスを利用するときに、

利用された方が負担する費用の割合のことです。

 

医療費でも1割、3割、などの負担が人によって

違うのと同じように、

今の介護保険も、利用するときに、

その方の決められた負担割合によって、

金額が変わります。

 

前年の所得など条件勘案して

毎年8月に更新されます。

 

前年に

家を売った!

株式を売却した!

などの収入イベントがあった場合、

その次の年の負担が突然

3割になっていて、

もちろんそんなイベントがあったことはケアマネは知りませんので、

びっくりすることもありました。

 

そんな制度、開設当初は1割のみ。

 

それが、2割ができ、

今は1割、2割、3割

の区分ができています。

 

単純に、

3割の方は1割の方の3倍のお値段を支払われているということです。

 

毎月、利用票

という、月間スケジュールをお渡しするのですが、

3割の方はやはり少ないこともあり、

その自己負担額でびっくりすることもあります。

 

 

その負担割合、

いつも議題に上がるのですが、

全員2割にしよう、という案が常に出ています。

 

今回の改正では見送られましたが、

ケアマネジャーの利用料金の自己負担の設定とともに、

いつ改正されるかもわかりません。

 

基本今1割、となっているものが、

単純に、倍

のお値段になるのですから、

日常生活でははありえないことですね。

 

今まで、1割負担だった方が、

2割、3割の設定ができ、負担が大きくなったことで、

介護サービスを減らさないと、といった方は私は

おられませんでした。

 

しかし、介護保険の1割負担上限額は、

超えたくない、

という方は常に8割くらいおられます。

 

全員が2割負担になれば、

確実にサービスの利用を手控えるかたが出てくるでしょう。

 

その時に、生活が支えられない、となったら

どうしていくのか。

 

けっして軽くはなっていかない負担。

 

昨日郵送されてきた給与所得者負担控除の引き下げのお知らせ

を受け取って、

ひそかーにこうして負担が重くなっていくことを

実感した次第です。