そう遠くない介護 ~現役ケアマネの自分の介護にのぞむあれこれ~

高齢化する両親、そう遠くない介護の予感。現役ケアマネとして、今まで担当していてしておけばよかった、と思うこと、今からできること、実践の様子、介護について。

本人の意向が大事というけれど 一言も話を聞かないままのケアプラン

コロナ感染収まっても面会謝絶は続く

 

ずいぶんコロナ感染者数が減った、

と巷では言われていますが、

まだまだ病院や施設では、厳戒態勢が続いています。

 

新規で受け入れた方でも、

退院調整していく中でも

本人様と全く会えない、話もできない中で

ケアプランを組まなくてはならないことが続いています。

 

本人の意向、と口やかましく言われているけれども、

退院してから 

一から始めましょう、という感じ。

 

もちろんカンファレンスや関係者は集まって

自宅での生活についてあれやこれや話すのですが、

そこに本人様はおられず。

 

想像でケアプランを作って行っていただくことの不思議さ。

 

テレビ電話ででも話ができればよいのですが、

それもかなわぬことも多い。

 

退院してこられて、お出会いして、

自分の調整が本人様の意向に添っているかどうか、は

大変気になります。

 

もうそんな調整をしだして1年半?とかになってくるのでしょうか。

デイも見学も体験もできないところもあり、

入所はそれこそ中には全く入れないし、

今やケアプランは想像力なしでは作れなくなっています。

 

手厚めにプランを組んでできること、要らないことは省いていく

ようにしていっているのですが、

なかなかうまくいくかどうか、ふたを開けてみないとわからない。

 

退院前に面談して、リハビリ見て、デイを見学していたころがうそのようです、

 

今月も、退院調整多くあります。

受診同行 加算がつくようになって

ケアマネが病院受診につくと評価されるようになった

 

今までも、担当している方の受診に同行して

主治医先生に情報提供、相談、サービス利用について

お聞きすることはありました。

 

この4月から、そのことに加算が取れるようになりました。

 

だからと言って、通院することが増えたわけではないのですが、

いままで行ってもそれはケアマネの場合は費用発生せず、

おそらくそれにまつわるいろいろも担っている方も多く

おられるのだと思います。

 

通院同行と言っても、本当に待ち時間が長くて、

通院されている方は本当に大変だと思います。

 

予約しても関係なく待ち時間が発生することもあるし。

 

でも、やはり先生の一言は大きい。

デイに行きたくない人が

先生に「デイに行くんだよ」と言われたら納得されるときもあるし、

食事も先生に言われるとご家族も頑張ろうと思ったりする。

 

いまで月に行くか行かないか、から数回行くくらいです。

加算を取るには、情報提供、記録、ケアプランに反映、

など行ったらすべて加算が取れるわけではないのです。

 

きちんと現状を言える方もおられれば、それが難しい

方もおられます。

 

薬についての相談などもさせていただけるので、

必要な時には通院同行にて

状況をお伝えして、また本人、ご家族様の

不安が取り除ければよいな、と思います。

 

ガスコンロの火の消し忘れが出てきたら

自宅での生活が続けられないかな、と思うきっかけの一つ

 

一人暮らし、高齢世帯で起こる暮らしの困りごと、として

上がるのが、

火の消し忘れ

です。

 

同じように、

 

水の流しっぱなし、

電気の消し忘れ、

鍵のかけ忘れ

 

等も同じように起こっていることが多いのですが、

火の消し忘れは、

 

命の危険がある

近隣にも下手をすると大きな影響が出る

 

ということで、ほかのことよりも

「自宅で暮らすのは無理だ!」

となることが多いです。

 

気を付ける、ではなかなか改善せず、

タイマーやいろいろ考案しても、

なかなか100%安全が図れないもの。

 

今は、時間がたったりある程度高温になると

消えるガスコンロなどもあり、それに変更することや、

早くに新しいものにかわっても使い方が覚えられるうちに

IHのものに変更する、ということもされます。

なかなか高額なので、

「いまさら・・・」と言われてしまったりします。

 

よく、

 

もう危ないから使ってはダメ!

 

と、元栓から閉めてしまわれることもあるのですが、

自分でまだ調理ができて、したい、という気持ちがあると

もったいないこともあるし、

不満ともなるし、難しいところです。

 

なるべく本人様ができることはして行けて、

安全が図れるようにできればよいのですが、

家族がIHを勧めたりしても、うんと言ってくださらなかったりする、

 

・・・うちの実家も、我が家も、ガスコンロです・・・

ケアマネ試験受験者数増加のニュース

一時激減したケアマネ試験受験者数だが

 

令和3年10月10日に介護支援専門員実務研修受講試験の

受験者数が、5万4334人で、7919人増加したとのことです。

厚生労働省発表)

 

一時、受験要件が厳しくなって受験者が激減しましたが、

増加のニュース。

合格者が何人かは12月に分かるのですが、

周りの印象ではだんだん高齢化していき、

新しくケアマネになる人よりもやめていく人のほうが多い気も。

 

昔は緩かった介護保険も、

今や一つのサービスで様々な加算や減算、

限度額内で収まる費用や収まらない費用、

併用してはいけないサービスなどなど、

数限りない制限やルールがあり、

それを覚えて守るだけでも精いっぱい。

 

今からケアマネ業務一から覚えろ、と言われたら、

かなり大変だと思います。

 

ましてや、この試験。

よーく見ると、

実務研修受講試験

・・・介護支援専門員資格試験でないのです。

介護支援専門員になるための、講座を受講する資格が得られる試験なんです。

合格して終わりでなく、そのあとに、かなり厳しい

研修が待っています。

それを終えて初めて、介護支援専門員と名乗れる。

 

受講試験を受けて、

あー、しけんはらくだったよ、と思ったものです。

 

 

 

介護保険の更新 だんだん長くなる

介護保険の介護度は更新が必要 忘れたころにあり

 

介護保険者証には、期限があります。

今は前の介護度と変化がなければ、3年、

新規だったり介護度が変わったりすると、半年や1年

の更新期間となることもあります。

 

以前は、皆様1年更新で、毎月毎月たくさん

担当者会議をしないといけませんでした。

 

認定調査も大変で、だんだんと期間延長がされてきて、

もう4年更新、ということもありそうです。

 

そうなると、高齢の方々、皆様、

「もう次の時は100歳超えてるわ―」

などなど言われることもあります。

 

もちろん、途中で状態変化があった時は

区分変更、ということをして介護度を見直していただくこともできるのですが、

だいたい、ずーっと先だと思っていた更新期間が、

あっという間にやってきたりします。

 

もちろん私も年を取り、

利用者様も相応に年を重ねていくことになり。

 

案外、3年はあっという間で、

利用されているものも、おからだも変わりないこともままあります。

 

介護保険の更新は、どんどん長くなり、

そのうちいったん決まったらそのまま、

変えたいときは申請制、なんてことになるかもしれませんね。

 

少なくはなりましたが、今月は少し更新の方が多くて、

担当者介護の調整に忙しくしています。

行き過ぎても疲れ、いかなさ過ぎても効果なし?通所サービス

デイサービスの利用回数どうやって決めるか?

 

通所サービスは、特に利用に上限があるわけではありません。

今まで、週7日、つまり毎日利用し続けた方もおられました。

 

介護保険の限度額を気にしなければ、

毎日利用することもできることはできます。

 

でも、毎日仕事に行くと疲れ切ってしまうかもしれない。

適切な回数、はその人により違うようです。

 

でも、その適切な回数、が難しい。

 

ある認知症の方は、主治医からは

週2回はデイサービスに行きなさい

と言われているけれども、拒否が強く、

週1回だから行ってくれるけれど、週2回になったら

疲れてしまってどちらもいけなくなるのでは?

と思われたり(実際休みがちになられた)

 

二日続けてデイを組むと疲れてしまって2日目はいけなかったり、

といろんな事情があります。

 

一方、認知症状が強くて家族ではずっとの対応が難しく、

毎日利用で徘徊が防げて職員さんのかかわりで穏やかに過ごすことが継続できる

ときもあります。

 

本人様の本当の気持ちは、計り知れないところがあるけれども、

体力 

認知症

入浴の必要性

家族介護の負担感

などなど、回数を決めることはいろいろ要件があります。

 

いま、退院間近の方でも直接話をすることが難しいこともあり、

本人様の意向が組めないことも多い。

 

帰ってこられてから始めてみて、確認していくことになりますが、

契約もして、いき始めてみて、

合わない、と変えることもまたなかなかなことも。

 

複数のサービスを案内することが求められているのですが、

見学もままならないこの頃、

デイサービスを決めるのにも悩ましいです。

どうやっても月曜日がいっぱいのデイサービス

ずっと変わらずデイが埋まるのは月曜日

 

一週間、と一言で言えど、

デイサービスが使いにくい日は断然月曜日です。

 

理由は、使いたい人が集中するから。

 

日曜日が休みのデイはまだ多くて、

週3回利用しようとすると

月水金

となります。

 

土曜日営業しているデイならば

火木土

という選び方もできるのですが、

やはり日曜日は休み、お風呂もない、

じゃあ月曜日は利用にして入浴もありで、となる。

 

なかなか空きが出ず、

リハビリがいることや他の要因で

じゃあ、空きがないから火木金の週3回利用にしましょうか、

ちょっとつながってしまうけれども

みたいな話になることがある。

 

ほかのデイを組み合わせてもなかなかうまくいかないと、

このような利用になります。

 

定員がいっぱいのところなんかは、

月曜日のあきまち、

月曜日の入浴ありのあきまち、

とどんどん待ち人が増えてゆく。

 

またなかなかやめる人もいなければ、

数か月あきまちということもざらにあります。

 

あきまちがいる中で、新規でお願いしても、そこはなかなか

利用は難しい。

 

なかなか人の希望というのは重なるものですね。

それをうまくつないでいかないといけないのだけれど。